ユニセフは子供の人権を守るため活動している

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ユニセフは国際連合児童基金と言って、国際連合の中の機関です。

世界中の子供たちが平和に、そして健康に暮らせるようになるための仕事をしています。

例えば子供の命や健康を守る仕事、栄養不良をなくす仕事、安全な水とトイレを使えるようにする仕事、子供が学校に行けるようにする仕事、災害や戦争にあった子供たちを助ける仕事などです。

そしてユニセフは皆さんから送られた募金を使って、このような仕事を行っています。

参考>>ユニセフ親善大使って誰がなれるの? | 「日本ユニセフ協会」が行っている主な支援、活動内容とは?

 

静かな緊急事態

現在開発途上国と呼ばれる国々では、1年間に約1100万人もの子供たちが5歳になる前に命を奪われていて、これは約3秒に一人の割合です。

その原因は風邪をこじらせた肺炎、下痢による脱水症状、予防接種で防げたはずの病気などです。

そしてそれらの病気の原因の55%には、栄養不良が関係しています。

つまりこれらの命の多くは守れるはずだったのです。

世界のあちこちで毎日ひっそりと起きているこれらの事態を、ユニセフでは静かな緊急事態と呼んでいます。

子供たちが命を失う主な原因は肺炎や下痢、予防接種で防げる病気などです。

ユニセフは1980年代に次の四点を中心に保険の知識などを広めて、子供の命と健康を守るためのキャンペーンを行いました。

予防接種、これははしかなど防ぐことができる病気にはかからないようにすることを目標にしています。

次に発育観察、これは体重や身長測定をしっかり行って栄養不良などを早期に見つけることを目標にしているのです。

次に母乳育児、これは赤ちゃんにとって一番の栄養である母乳で子供を育てるようにすることを推進するものになります。

次に経口補水療法、これは脱水症状を防ぐために子供たちに水分を補給する方法を広めるためのものです。

 

子供の権利条約

ユニセフの仕事の中心には、子供の権利条約があります。

この条約には子供たちがすくすくと健康に将来の世界を担っていく大人に育つために必要なことが書いてあるのです。

ユニセフは、どの地域の人々がどんなことで困っているのかどうすれば人々の生活がよくなるかを調査します。

それから予算を立ててプロジェクトを作り、急ぐ順番に仕事を行うのです。

仕事を行うときには政府や様々な団体、地元のボランテイアなど多くの人々と協力します。

活動資金は約1000億円ですが、このうち三分の二は各国の政府からそして三分の一は一般の人々から寄せられる募金です。

こうした募金によって子供を守る活動は支えられています。

例えば子供たちが学校にいけない理由は一つではありません。

学校が遠かったり、学校に行くお金がなかったり、手伝いなどが忙しく学校に行く時間がないといった子供もいることでしょう。

教科書や教材がなかったり、学校の授業が分からないといった子供もいるはずです。

つまり学校を作るだけでは、子供たちが学校に行けるようにはなりません。

薪広いの手伝いの時間を短くするために少ない薪で料理ができるかまどを広めたり、病気にならないように健康についての知識を広めたり、上手に教えられる先生を育てたり、教材を届けたりいろいろな活動を組み合わせればよりたくさんの子供たちが学校に行けるようになります。

 

食事に対するユニセフの対応

この組織は緊急の時は、高カロリーの食料を届けたりしますが普段は食べ物をそのままあげることはあまりしません。

なぜなら食べればそれきりになってしまうからです。

それよりも 栄養指導員を育てて、栄養についての知識を広めたり、野菜の種やヒヨコを届けてその育て方を教えたりしています。 

自分たちに必要な栄養のことを知り、栄養のある食べ物を自分たちで手に入れられるようにするためです。

また地域によってはビタミンAがとりにくく目が見えなくなってしまったり、ヨードという栄養が取れなくてヨード欠乏症になってしまったりする子供たちがいます。

そこでこの組織はビタミンAのカプセルを配ったり、塩にヨードを混ぜたヨード添加塩を広めたりしているのです。

 

水の問題

人間は水がなくては生きていくことができません。

現在世界の30%の人々は、川や池などから汲んだ安全でない水を使わなければならない生活をしています。

そしてこの水が子供たちの下痢やその他さまざまな病気の原因になっているのです。

また水汲みも多くの子供たちの仕事になります。

重い水を運ぶのは大変な重労働です。

その上遠く離れた水場まで日に何度も水汲みに行かなければならないので、学校へ行く時間も無くなってしまうこともあるのです。

そこでこの組織は一つの村に一つの井戸を作ることを目標に活動しています。

井戸の水は安全なので、まず病気が減ります。

そして遠くまで水汲みに行かなくて済むので、子供たちも学校に行ったり遊んだり休んだりすることができるようになるのです。

 

トイレ不足の問題も深刻

トイレの不足も大きな問題になっています。

安全な水を使える人は増えているのですが、トイレなどの衛生施設を使える人の割合は減ってきていて、現在約29億人が衛生的なトイレのない生活を送っているのです。

そのために赤痢、コレラ、寄生虫などが広まってしまいます。

そこでこの組織はトイレづくりを広めているのです。

トイレの作り方を伝えたり、必要な資材を届けたりしています。

最終更新日 2025年6月27日 by tinasdelamp