地獄のカンボジア

With
地獄のカンボジア はコメントを受け付けていません

カンボジアは、東南アジアの小さな国で、ベトナム、ラオス、タイに国境を囲まれるかたちで存在しています。
現在もまだまだ発展途上国で、戦時中に埋められた地雷や貧困問題が多く残っている国です。

カンボジアを語る上で忘れてはいけないのが「ポルポト政権」です。
フランスの植民地時代を終え、さぁこれから自由だ!と思われた矢先にカンボジアには今まで以上の地獄が待っていました。
この地獄の時代を作り上げたのが、「ポルポト政権」なのです。

ポルポトの思想は、共産主義の中でも最も危険で過激だとされる「原始共産主義」で、中国の毛沢東の影響を大きく受けていたと言われています。

「国を指導する者以外の知識人は自国には不要」というような考えから、国民の中の学者や医者、教師、技術者に学生まで死刑にしてしまいます。
その後、知識人のいなくなったカンボジアは13歳以下の子供が兵士になり、医者にまでもなる始末。

さらにポルポトは大量の地雷をカンボジア西部の、タイとの国境地帯を中心に設置しました。これが今でも多く残る地雷被害の原因です。
このような傍若無人なポルポト政権下において、大虐殺による被害者数は正確には分かっていないのですが、200万人にも迫ると言われています。

ポルポトは、1978年にベトナムへ戦争を仕掛けますが、返り討ちにあい、翌年の1979年には首都プノンペンが陥落してしまいます。
1975年から続いたポルポトの統治は終わりを迎え、ポルポト軍の勢力も徐々に縮小し1996年、ポルポト軍も完全に崩壊します。
ポルポト自身も1997年に心臓発作によりこの世を去りました。

ポルポトから解放されたカンボジアは、国民の85%が14歳以下の子供という異常な状態になっていました。

カンボジア(プノンペン、シェムリアップ)の求人・転職・就職情報

最終更新日 2014年6月23日 by tinasdelamp