アフリカの歴史をユニセフとともに振り返る
アフリカの子供たちへの支援が必要となる理由は歴史的なモノがある事を考える必要があります。
これには欧州の植民地支配というモノが大きく関わっているので自分たちではどうしようもないという事になっていることが多いと考えられるわけ。
既に欧州の各国は植民地支配を止めて自分たちの国に引き上げているにも関わらずにこのような事になるのは、当地をしていた時の独特の仕組みがあったからです。
欧州諸国は植民地支配をアフリカにしていく中で、自分たちの支配を継続的に行う為に、現地で自分たちの言う事を聞く人たちを特権階級として貴族的なものとしたわけです。
それまでは特にそのような組織は無かったのですが、植民地支配をするうえでこうした特権階級を現地に作る事で、自分たちの言う事を聞きやすい組織を現地に作り、それを通して植民地支配をしていくという支配体制を築いていく事をしました。
現地の人達にも自分たちの支配を受け入れる人達とそうでない人達がいたわけで、これを上手く利用したという事が言えるのかもしれません。
その結果欧州の支配を受け入れた人たちは大きな利益を獲得することが出来るようになり、反対に受け入れなかった人たちは明確に差別をされて弾圧をされるという事になりました。
奴隷制度などが出てきたのもここからです。
奴隷制度がはじまり貧富の差が一気に生まれる
植民地支配が始まるまでは奴隷のようなものは存在していなかったとも思われるのですが、これが始まったことで一気に貧富の差というモノが出てくるようになり、これを本人の努力によって覆すという事は到底できない仕組みが作られていったというわけです。
奴隷の人達はどれだけ努力をしても奴隷であり、自分たちはわずかな報酬で働かされ続けるという事を強いられて、特権階級はどんどんと自分たちが甘い汁を吸うシステムを採用していく事になりました。
第二次世界大戦が終了して、アフリカの多くの国が植民地支配が脱出した時には、欧州の支配層は現地からいなくなりましたが、この特権階級は権利をそのまま残したままトップがいなくなるという事になりました。
当然彼らは自分たちの権益を守りながら、支配をつづけようとしたので、支配権をめぐって様々な対立が起きるという状態がおきたのです。
いわゆる既得権益を守るための戦いが始まったわけです。
この戦いは現地の人達がしているので、他の国から見ると植民地支配が終わったにも関わらずに、なぜそのような事をしているのかと不思議に見えるかもしれません。
特権階級同士で争いが起きることに
ですが、現地の人たちからすると、自分たちの権益を守ってくれていたトップがいなくなってしまったわけですから、自分たちを守る戦いが必要になり、それをしているだけだという事になります。
何しろトップの言う事を聞くだけで手に入れた権益ですから、トップがいなくなればそれを保証してくれるものが無くなってしまいました。
ですから、この支配権を手に入れようとして、特権階級同士で争いが起きるという事がおきてしまったわけです。
この戦いの問題なのは、誰が勝っても奴隷と言われるような貧困層には関係ないところです。
何故かという特権階級は自分たちが甘い汁を吸おうとしてこの争いをしているわけですから、何処が勝っても貧困層の待遇は変わらないわけでした。
貧困層を守るというような事を言って争いをしている所がほとんどですが、戦いに勝ってしまえば従来通りの自分たちの権益を守るシステムを適用するので何も変わる事は無いということになってしまうわけです。
そのため、アフリカの子供たちは常に支援を必要とする状態となり、これが変わる事はほとんど無いという事になっているわけでした。
アフリカの多くの国は独裁国家であり共産主義国家
民主主義の国家であれば、選挙によってこの状態を覆していくという事もある程度は出来ない事ではありませんが、アフリカの多くの国では独裁国家であったり、共産主義国家であったりするので、選挙でこの状態を変えるという事が出来ないシステムになってもいます。
これが自分の力ではどうしようもないという理由となっているというわけ。
組織として既に上下関係が出来上がっていて、下の者が上の者には勝てないシステムが存在していて、これを変えることが出来ない状態で長い月日が経過しているので、いつまでたっても支援を必要とする人達は常に支援が必要となる状態が続いており、単に支援をするだけではなく、政治の体制を変えていく事も考える必要があるのかもしれません。
ですが、当然これは内政干渉という事になりますから、このような事が許されることではなく、外国の人が出来るのは支援を擦る事だけという事になっていて、この状態が良くないという事が分かっていてもどうにもできないという事になっているのが今の現状という事になります。
他の国の事については、それが良くないと分かっていても援助などの行為以外は出来ないわけで、これが世界の問題が解決しない一つの理由ともなっているという事になります。
出典元
1.アフリカ史 – Wikipedia
2.日本ユニセフ協会/UNICEF東京事務所|Facebook
最終更新日 2018年5月18日 by tinasdelamp
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